表題番号:2024C-065
日付:2025/02/04
研究課題第3言語圏への留学の効果:書き言葉の相互・相補作用や非認知能力の発達に注目して
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 佐々木 みゆき |
(連携研究者) | 愛知大学 | 教授 | 鎌倉義士 |
- 研究成果概要
本研究は、新型コロナウイルス感染症の蔓延のため海外留学ができず、オンライン留学に参加した学生の感想とオンライン留学による目標言語の技能上達との関連を分析することを目的とした。本稿ではオンライン留学は現地留学(Study Abroad)の代替物ではなく、独自の効用を有する言語学習体験である点に焦点を当て、コロナ禍における大学生の言語学習の動向や課題について総括するとともに、その制限された時期にこそ発達した言語学習方法と第2言語(L2)の英語と第3言語(L3)を同時に学ぶマルチリンガル学生の実態について論じた。
方法としては、オンライン留学後に目標言語の4技能の自己評価とL2英語のTOEICスコアと学習言語であるL3中国語のHSKスコアを加えて客観的な指標と、より内省的な記述コメント内での特徴的な語を対応分析によって抽出した。その結果、オンライン留学は現地留学と同様に第一言語話者との交流が向上に効果的であることがわかった。