表題番号:2023R-025 日付:2024/04/05
研究課題非天然型アミノ酸技術とペプチド-タンパク質複合体構造予測によるペプチド生産法開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助教 大竹 和正
研究成果概要
申請者は、本学着任以前より生物のもつタンパク質合成システムである翻訳系を利用して非天然型アミノ酸をタンパク質中へと導入する研究を遂行してきた。その一環として、アミノ酸のα-アミノ基が水酸基へと置き換わった誘導体であるα-ヒドロキシ酸を導入することも可能となっている。α-ヒドロキシ酸がタンパク質中へと導入されるとその部位の主鎖の結合がペプチド結合からエステル結合に置き換わり、アルカリ処理により特異的に切断可能となる。有用ペプチド-キャリアタンパク質融合体を封入体画分へと発現し、可溶化剤存在下でアルカリ処理を用いて非酵素的に切断することにより簡便かつ多量に有用ペプチドを生産できる系の開発を目指している。本学でもこの研究を継続できるよう実験基盤整備を行い、キャリアタンパク質-複合体を形成能の改善に取り組んでいる。