表題番号:2023R-021 日付:2024/03/19
研究課題二酸化炭素資源化膜反応器のための高温水蒸気分離膜の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 酒井 求
研究成果概要
 2050年カーボンニュートラルの達成のために、大規模な二酸化炭素資源化技術の研究開発は急務である。近年、二酸化炭素から化学品や燃料を製造する種々の反応(逆水性ガスシフト、メタノール合成、Fischer-Tropsch合成等)が注目されている。
 これらの反応では、副生成物として生成する多量の水蒸気が、反応速度の低下や反応器および触媒の劣化を引き起こす。反応系内から分離膜を用いて副生成物である水蒸気を選択的に除去することで、反応の効率化や反応器・触媒の長寿命化が期待される
 本研究では、種々のゼオライト膜を合成し、高温水蒸気とガス(水素やCO2)混合物に対する透過分離特性を評価した。その結果、ゼオライトの骨格構造およびゼオライト中のカチオン種が高温水蒸気透過選択性に大きな影響を与えることがわかった。
 本研究成果の一部は、2024年度科研費(若手)への応募へつながった。