表題番号:2023R-004 日付:2024/03/29
研究課題「女児ルイサ失踪事件」(1908年キューバ)における「人種」言説の編成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 准教授 岩村 健二郎
研究成果概要

20世紀初頭のキューバで起きた「アフリカ系宗教実践者」による一連の「幼児生贄殺害事件」について、それら「事件」を構成したディスコースの様々な系譜を刑法、民法、犯罪学、民族学、人類学、精神医学等の学術研究、各種新聞・雑誌記事、小説等の表現の中に分析する作業を引き続き行っており、各アーカイブでの一次資料収集に加え、とりわけ「女児ルイサ失踪事件」の刑事裁判記録について、現地インフォーマントからの学術的コンサルテーションを含め精度の高い情報の取得と調査のための人脈を確立することができた。こうした調査体制、情報網の確立は研究課題遂行の基底となるものであり、以て研究の推進がなされた。