表題番号:2023Q-017
日付:2024/03/19
研究課題帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 教授 | 高嶋 航 |
(連携研究者) | 札幌大学 | 教授 | 金誠 |
(連携研究者) | 流通科学大学 | 講師 | 新雅史 |
(連携研究者) | 龍谷大学 | 教授 | 佐々木浩雄 |
(連携研究者) | 茨城大学 | 准教授 | 中嶋哲也 |
(連携研究者) | 國學院大学 | 教授 | 藤田大誠 |
(連携研究者) | 京都先端科学大学 | 准教授 | 束原文郎 |
(連携研究者) | 共立女子大学 | 教授 | 菅野敦志 |
(連携研究者) | 島根大学 | 准教授 | 浜田幸絵 |
- 研究成果概要
- 本研究は、科研基盤B「帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成」の研究成果を完成させるとともに、次の課題をスタートする準備をすることを目的としていた。研究成果については、高嶋航・佐々木浩雄編『満洲スポーツ史:帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成』(青弓社、2024年1月)を刊行した。メンバー全員(9名)の論文を掲載し、全体を俯瞰する序章を加え、今後の研究の便を考慮して年表と文献一覧を付した。次の課題については、研究会を3回開催して協議した結果、帝国日本が崩壊し、戦後東アジアの国際秩序が再編されていく時期に焦点を当て、この過程でスポーツがどのような変化が起こったのか、そのさい帝国日本の遺産がいかに継承され、あるいは継承されなかったのかを解明することに設定することとなった。当該時期のスポーツに関する研究はこれまでもなされてきたが、いずれも一国史観が主流であり、かつての植民地が視野に入ることはなかった。帝国日本の研究をしてきた利点を生かし、ポスト帝国日本のスポーツに新たな光を当てることができると見込んでいる。これと関連して、2024年2月末には韓国での調査を実施するとともに、韓国の研究者と交流をおこない、今後研究協力を続けていくことを確認した。残念ながら2025年度からの科研は不採用となったが、3月下旬に開催する研究会で研究課題のさらなるブラッシュアップを図ることにしている。