表題番号:2023E-032 日付:2024/03/27
研究課題バングラデシュ女性のエンパワメント-安全と健康の混合アプローチの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 講師 本間 まり子
研究成果概要
バングラデシュでは、女子の早婚と教育の関係性が重視され、早婚を予防するための啓発活動がおこなわれてきた。既に早婚の違法性は広く認識されているが、社会経済的な要因により両親の手配による女子の早婚が継続的におこなわれてきている。一方、女性の主な死亡要因には、乳がんや子宮頸がんといった女性ならではの疾病且つ予防可能なものが上位を占めている。本研究は、これまで取られてきた社会経済的な側面に焦点を当てた啓発活動ではなく、女性/女子の健康という側面からの意識化のアプローチを用いることにより、早婚の抑制と女性の疾病予防を同時に促進することが出来るという仮説をたて、そのための教育アプローチの開発と有効性の検証を、現地のNGOを通じたアクションリサーチを通じておこなうことを目指している。 2023年度は、パッケージ作成のための情報収集および内容の検討をおこなった。具体的には、調査対象地として選定しているバングラデシュ北西部において、調査対象となる女性たちから聞き取りをおこない、現状やニーズを確認した。その結果を踏まえてパートナーNGOに本調査の概要を説明し、調査計画を具体化した。比較のために3か所の対象地を選定することや、アクションリサーチに先立って質問票調査を実施することなどを決定した。作成した計画書は、既に提出済である(採択が決定している)。