表題番号:2023C-712 日付:2024/04/07
研究課題位置情報を保持したがん組織内の細胞外小胞の捕捉基盤の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 西田 奈央
(連携研究者) 東京工業大学 教授 安井隆雄
研究成果概要
がん細胞を含むほぼ全ての細胞はエクソソームを含む細胞外小胞を受け渡し、周囲の細胞と情報交換を行っている。本課題では、がん組織内で活発に交換される細胞外小胞の分布を調べる目的で、空間情報を維持したままがん組織の細胞外小胞を直接捕捉し、解析するための手法の開発検討を実施した。学外の共同研究者が開発した基盤の検討を行い、マウスモデル由来のがん組織を用いて、細胞外小胞の捕捉および検出が可能であることを示した。さらなる染色条件の検討が必要であるが、今後この基盤を用いて、がん組織内の不均一な細胞外小胞の偏りを検出し、細胞外小胞の分布によるがん細胞の悪性化への貢献を調べる予定である。