表題番号:2023C-708 日付:2024/04/05
研究課題大学における複言語リテラシー授業と継承語文章教材開発の連携
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) グローバルエデュケーションセンター 准教授 太田 裕子
研究成果概要

本研究は、大学における複言語リテラシー授業において履修者が作成した複言語による文章を、外国語・第二言語・継承語として学ぶ子どもたちのためのリソースとして提供することを目的としている。2023年度は、その準備として、以下の課題に取り組んだ。

1)複言語・複文化主義に基づくリテラシー教育についての理論的文献の整理、講読

大学院生向けの授業「複言語リテラシー教育の理論と実践12」を開講し、大学院生履修者と共に、複言語リテラシー教育に関連する重要文献を講読した。

2)大学生向け複言語リテラシー授業開講準備

研究のフィールドとなる大学生・大学院生向け授業「複数言語環境で成長する子どものリテラシー1,2」の開設を申請し、2024年度から開講することが認められた。

3)複言語・複文化主義に関連する論文発表

複言語主義に関連する理論を援用し、「移動の中での子育て」における、母親と、子どもや周囲の他者との間で行われる複言語によることばの実践を分析した。その成果は、以下の研究論文として投稿し、2024年度前半に公開される予定である。

太田裕子「『移動の中での子育て』とはどのような実践か―『移動』と『ことば』、『他者性』とメディエーションに注目して」『早稲田日本語教育学』36