表題番号:2023C-661 日付:2024/03/19
研究課題ゼオライトナノシート分離膜の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 酒井 求
研究成果概要
 カーボンニュートラル社会実現に向けて、二酸化炭素や水素、アンモニア、酸素等の有効利用のため、省エネルギーなガス分離精製技術が求められている。ゼオライト膜は日本企業から実用化されており、省エネルギーかつ簡便な膜分離技術として既に利用されているが、大規模実装に向けた更なる発展・普及のためには、透過性の向上が課題である。本研究では、従来型多孔質膜の10倍以上の透過性を目標として、ナノシート化したゼオライトを集積させた超高速ガス分離膜を開発する。
 本研究では、複数種類のナノシートゼオライトの合成に成功した。また、得られたナノシートゼオライトを積層するために複数(ろ過法、プレス法等)の手法を検討した。その結果、ナノシートゼオライトが積層した薄膜を得ることができ、極めて高いガス透過性を有することを見出した。
 本研究の成果は、2024年度学術変革領域(A)(公募研究)への応募へとつながった。