表題番号:2023C-547 日付:2024/03/11
研究課題体操競技のゆかにおける曲線助走が後方宙返りのひねりと得点に及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 浅野 佑樹
研究成果概要

 本研究では,体操競技のゆかにおける曲線助走が後方宙返りのひねりと得点に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.指導現場にて予備調査を行った結果,曲線助走を意図的に実施する場合とそうでない場合があることが報告された.三次元動作分析の実験に先立ち,予備実験を行った.複数台のビデオカメラを使用する三次元動作分析では,ビデオカメラを時間的に同期させる必要がある.これまでは,ビデオカメラの時間的同期を目視にて行ってきたが,その作業には人的誤差が含まれる可能性があった.この問題を解消するために下記①を消耗品として購入した.また,三次元動作分析では空間の位置を特定できるように画像内に既知の長さの棒を映し込む必要がある.体操選手に競技用のゆかで宙返りをさせた場合には,その最高到達位置が4m程度になることが予想されたため,下記②を消耗品として購入した.研究計画とは異なる支出の項目と金額は下記の通りである.

   Timecode Box TC-1, DEITY社(86,500円)

   アルミポール,Soomloom社(9,940円)

助走と後方宙返りの中間で実施される技のひとつである「側方倒立回転とび1/4ひねり(ロンダート)」について,その回転運動における角運動量の生成メカニズムを体育学研究に投稿し,現在査読中である.