表題番号:2023C-497 日付:2024/02/14
研究課題ナノフローサイトメーターの基盤形成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 馬渡 和真
研究成果概要

研究室立ち上げにあたり、ナノフローサイトメータの基盤技術を構築した。ナノフローサイトメータにおいては、粒子を流すための流体制御、粒子を流す空間であるデバイス、粒子の検出法など複合的な方法論が必要になる。今回、検出技術を立ち上げ、PDMS流路でのマイクロ液滴の計測を通じて、ナノ粒子への展開に向けた基盤を整えた。すなわち、超高感度計測が必要な蛍光顕微鏡の集光系および光路を見直して光のスループットを向上して、高コントラストな蛍光像が取得できるようになった。そして、共通施設と研究室の設備を組み合わせることで、PDMSのマイクロ加工プロセスを確立(フォトリソグラフィ、モールディング、ボンディング)して、マイクロ液滴の生成に成功し、サイズ数10マイクロメートルレベルの液滴を一つ一つ蛍光顕微鏡で観察できることを確認した。今後、マイクロ流路からナノ流路に展開し、マイクロ液滴をナノ粒子に置き換えることで、ナノフローサイトメータを実現していく。