表題番号:2023C-487
日付:2024/03/29
研究課題IOT-機械学習系応用開発のプロトタイピング手法に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 国際理工学センター(理工学術院) | 教授 | 加藤 洋一 |
- 研究成果概要
- 今期は引き続きドローン活用の災害対策向けIoTプロトタイピングについて検討した。今回のプロジェクトは実際にドローンで撮影した映像を処理して3次元地形データを得、その時間的変化を見ることでがけ崩れなどの土砂災害を検出する、というものである。20万円前後の安価なドローン(高精度位置情報取得可能なRTK技術を搭載していないドローン)では撮影時のカメラ位置の測定精度が悪いなどの問題がある。そのため、ODMというオープンソースのプログラムで撮影映像から地形データを計算すると高さ方向で10%~20%程度、横方向でも数%の誤差が発生した。このままでは地形データの時間的変化を見ることは困難であるので、地形データに補正を加える方法を検討した。横方向の精度に関しては、地点位置測量済みのポイント(グランドコントロールポイント)を画像上ではどの画素にあたるかを丹念に指定すること、高さ方向については最小二乗法に基づくアフィン変換を適用することで、十分な精度を得ることができた。撮影データ処理を実際に行ったことで、安価なドローンを使った場合でより正確な点群データを取得するためのいくつかのアイデアを持ったので、来季は実撮影とデータ処理に置いてそれらを検討したい。