表題番号:2023C-480 日付:2024/03/27
研究課題タウ凝集体量によって揮発性麻酔薬曝露の影響は異なるか
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 櫻木 繁雄
研究成果概要

高齢者の全身麻酔手術では術後に認知機能が一時的に低下する術後認知機能障害が生じるケースが報告されている。この疾患は全身麻酔薬暴露が原因のひとつと考えられ、予後が数日〜数ヶ月と様々であり、認知機能障害の長期化は術後の社会復帰に対して大きな障害となる。このような全身麻酔をきっかけとした認知機能の障害を想定し、微小管結合タンパク質タウの凝集状態と全身麻酔薬投与の関係性について検証を行った。また、全身麻酔薬のひとつイソフルランが神経細胞に影響を及ぼす仕組みを検証した。本年度の成果は、第46回日本神経科学大会、第42回鎮痛剤・オピオイドペプチドシンポジウム、第61回日本生物物理学会年会で発表した。