表題番号:2023C-475 日付:2024/04/10
研究課題心筋分化誘導活性メカニズム解析のためのアプラトキシンプローブ開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 中尾 洋一
(連携研究者) 早稲田大学 准教授(任期付) 山本佳奈
研究成果概要

2023年度の特定課題研究では、低濃度で心筋分化を強力に誘導する海洋環状デプシペプチドであるアプラトキシンについて、標的タンパク質を同定するためのプローブ合成を試みた。プローブ合成に用いる標的化合物を3部位に分け、そのうち2部位の合成はほぼ完成した。しかしながら最後のポリケチド部位についてはleighton AllylationGrignard反応、CBS還元、Fmoc-Proとのカップリング反応による4ステップでの合成達成を目指したが、うまく反応が進まなかった。そこで、既存法と類似した合成法も検討したが、鍵反応の一つが再現できないため、研究に若干の遅れが生じている。ブレークスルーのための反応条件のさらなる検討が必要である。