表題番号:2023C-465 日付:2024/03/29
研究課題早期英語学習の認知脳科学的研究: 研究基盤形成と発展を目指して
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 尾島 司郎
研究成果概要
本課題の研究代表者は2023年4月に早稲田大学に着任したため、まずは本予算を用いて研究環境の整備を実施した。これと同時に、2023年度は研究代表者を務める科研費基盤B課題「早期英語学習の認知脳科学的研究」の最終年度であったため、次の科研費申請に向けた研究基盤の形成を目指した。この課題では、早期英語学習の認知脳科学的研究における国内最高の研究拠点の形成、および、研究成果の発信による教育や子育てへの社会的貢献を目指しており、これまでの科研費研究期間の中で多くのデータが取得できている。この科研費課題を補完する形で23年度は脳機能計測や言語・心理学的実験による追加データの取得および取得済データの分析、成果の発表を行った。このプロセスの中で、本学において長く研究を行っていくために十分な実験環境の構築(脳波計測に必要な施設の移設など)や、脳機能計測を実施できる研究アシスタントの新たな育成なども行った。研究成果については、国内の主要な言語学の学会における特別公開シンポジウムで社会に向けて広く発信し(YouTubeで公開)、大きな反響を得た。また、バイリンガル研究会の基調講演や海外の学会での発表なども行った。本研究課題においては特にインターナショナルスクールに通う児童からの言語データ・脳機能データを多く取得できたが、これらの分析については、来年度以降に持ち越しとなる。来年度に向けて既に新たな科研費および特定課題研究が採択されており、今年度よりもさらに規模を大きくして研究を進めていきたい。