表題番号:2023C-364 日付:2024/02/06
研究課題若者層のキャリア選択とジェンダー意識
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 安達 智子
研究成果概要

わが国の労働市場は、男性が多くを占める男性占有職と、女性が多くを占める女性占有職への分離がみられ、男女の開きが少ないバランス職は領域もその数もまだ限られたものである。また、仕事や働くことにくわえて、家庭や地域における活動においても性別による分離現象がのこされている。たとえば、現代日本人の時間配分には性別による役割分業が根強く残されており、「こうありたい」という理想と、「こうなる」という現実の間にはギャップがみられる。本研究では、5つの活動領域における時間配分のかねあいに着目し、男女それぞれが、将来の時間配分をどのように展望しているのかについて理想と現実、ならびにそれらのギャップに焦点をあてて検討を行った。また、理想と現実の間にギャップを生じさせる要因として社会規範に着目して考察をくわえた。