表題番号:2023C-337
日付:2024/02/07
研究課題占領期日本の文学者と編集者のメディア検閲に探究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 教授 | 十重田 裕一 |
- 研究成果概要
- 2023年4〜6月にはUCLA客員教授、8月にはスタンフォード大学客員研究員として海外研究機関で研究・教育に従事した。UCLAでは国際シンポジウムを、スタンフォード大学では国際ワークショップを共同で企画し実施した。研究業績については、著書『川端康成 孤独を駆ける』(岩波書店、2023 年3月)を上梓。今年度の論文・解説には、「美しい日本と美しくない日本ーー川端康成と松本清張の点と線」(『川端文学への視界』第38号、2023年7月、44〜53頁、川端康成学会)、「本の民衆化を目指してーー「文化の配達人」の肖像」(安倍能成『岩波茂雄伝』2023年8月、 581〜591頁、岩波書店)、「占領期日本の文学者と編集者をめぐるメディア検閲ーープランゲ文庫所蔵の横光利一『旅愁』と検閲済み校正刷の再検討」(『國語と國文學』第100巻10号、2023年10月、 1〜18頁、東京大学国語国文学会)、「上京者たちによる新しいメディアの創造と発信ーー『文藝時代』創刊と新感覚派の東京をめぐって」(『横光利一研究』第22号、2024年3月、16〜26頁、横光利一文学会)などがある。また、基盤研究 C「横光利一の直筆原稿とメディア検閲に関する国際的研究」(研究代表者、2021~2024 年)、基盤研究 C「「よみうり抄」のテキスト化と研究利用に関する総合的研究」(研究分担者、2022-2024 年)などの研究課題に取り組んだ。本研究課題にもっとも即した論文は、「占領期日本の文学者と編集者をめぐるメディア検閲ーープランゲ文庫所蔵の横光利一『旅愁』と検閲済み校正刷の再検討」である。本論文は、米国メリーランド大学図書館ゴードン・W・プランゲ文庫所蔵資料を活用した研究成果である。