表題番号:2023C-326 日付:2024/03/10
研究課題契約法理論から見た成人同士の共同生活と家事労働負担
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 比較法研究所 助手 松田 和樹
研究成果概要
本研究の目的は、マーサ・ファインマンの、婚姻ないし成人間の共同生活の契約法化というアイディアを検討することにある。このアイディアに対しては、経済力やジェンダーをめぐる交渉力格差が個々の共同生活実践や契約に反映されてしまうおそれに対して無頓着だという批判がなされてきた。そこで本研究は、クレア・チェンバーズの「婚姻なき国家」の構想を批判的に検討するために、契約法理論の文献を読み、いくつかの研究成果をあげた。