表題番号:2023C-287 日付:2023/10/12
研究課題Good Workを可能にする志向倫理型研究倫理教育プログラムの構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学総合研究センター 教授 札野 順
研究成果概要

今年度はすでに海外で実践されている次のふたつの志向倫理型の研究倫理教育プログラムについて調査研究を行った。

1)    VERITIES Virtue-Based Education for Responsibility and Integrity To Increase Excellence in STEMhttps://veritiesinitiative.msu.edu/about

2)    The VIRT2UE Train the Trainer program

<https://embassy.science/wiki/Guide:Bbe860a3-56a9-45f7-b787-031689729e52>

1)    は、米国のミシガン州立大学(Michigan State University: MSU)で、Robert T. Pennock教授が中心となり進められているプログラムで、伝統的な研究倫理教育に、科学研究における徳(virtue)(例えば、好奇心や客観性)への理解と認識を取り入れることで、卓越性と誠実性を重視する文化を大学全体に醸成することを目的としている。 VERITIESは、大学院生を対象とした討議中心の「責任ある研究活動(Responsible Conduct of Research: RCR)」に関するワークショップと教員を対象としたトレーナー養成(train-the-trainers)ワークショップを通じて、科学研究の倫理的側面について考えることができる研究者の育成を目指している。

2)    は、EUで開発された、研究公正に関する教育ができることを目指す様々な分野の研究者/教育者を対象とするトレーナー養成研修で、1)と同様に徳(virtue)に基づくアプローチを採用している。

 

また、申請者は、20233月に開催された研究公正に関する国際会議(https://www.apri2023.org/)の実行委員長を務めた。