表題番号:2023C-233 日付:2024/03/29
研究課題非英語圏大学EMI(英語を媒介とする授業)実態調査とELF視点からの言語政策提言
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 教授 飯野 公一
研究成果概要
 本研究の目的は、アジア非英語圏(日本を含む)で増加しつつあるEMI(English Medium Instruction、英語を媒介とする授業)に焦点をあて、(1)日本人学生と外国人学生の英語および現地語の言語習得やコミュニケーション活動の実態を把握し、また(2)EMIプログラム卒業生への調査を実施することによって、仕事で求められている言語使用とカリキュラムとの連関を分析し、言語教育への政策提言を行うことである。本年度は連関する科研研究が最終年度となったため、これまでに収録した録音データの文字化、分析を整理し、書籍分担執筆(Routledge, 明石書店、他)、ジャーナル投稿(JELF, 他)、学会・シンポジウム研究発表(Translanguaging in the Age of (Im)mobility at Dalarna University, Sweden, JACET ELF SIG International Workshop, JACET言語政策研究会、日本言語政策学会、JASEC)等を行った。2023年7月にはベイザ・ビヨークマン氏(ヘルシンキ大学)を本学へ招聘し、EMIについての講演会を開催した。また、2024年2月にはバンコクにてEMI、BELFに関するフォローアップ・インタビュー調査を実施した。なお、本特定課題(基礎助成)研究は、科研(基盤(c)、研究代表者飯野公一)、科研(基盤(c)、筆者は研究分担者、研究代表者猿橋順子)、および科研(基盤(B)、筆者は研究分担者、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。来年度にはSociolinguistic Symposium 25, AILA, ELF 14等の国際学会で研究成果の発表を行う予定である。