本研究の目的は、子どもの客観的・主観的に評価した座位行動の実態を示すと伴に、座りすぎ(長時間の座位行動)の健康への影響及び決定要因を縦断コホート研究デザインにて明らかにすることとした。本研究は2017年度に採択された研究の継続課題である。具体的には、2017年度に調査した住民基本台帳より無作為抽出した児童3,000名に、座位行動の決定要因及び健康影響を調査するため縦断調査を行った。方法は、郵送法による質問紙調査及び加速度計7日間連続装着による座位行動の評価および関連要因を調査した。客観的及び主観的座位行動の経年変化に影響を与える要因及びそれらがアウトカム変数に与える影響を社会人口学的要因を層化した多変量解析により検討を行った。これらの検討により、座位行動により引き起こされる健康影響及び座位行動を減少させるために働きかけるべき要因を特定することができた。