表題番号:2023C-211 日付:2024/04/05
研究課題オートファジーを制御する天然化合物の社会実装に関する基盤研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 原 太一
研究成果概要

細胞内成分のリサイクリングシステムであるオートファジーは、神経変性疾患やがん、生活習慣病などの加齢と密接に関連する疾患の発症予防や健康寿命の延伸に機能することが明らかになっている。よって、食品成分などでオートファジーを活性化することができれば、加齢に伴って発症する疾患の予防や健康寿命の延伸が期待される。そこで本研究では、オートファジーを誘導するポリフェノールの探索を行った。また、ゲノムワイドなトランスクリプトーム解析を行い、オートファジー誘導に関与する複数の関連分子を同定した。それらの遺伝子欠損細胞の解析から、ポリフェノールによる転写制御がオートファジーの分解量の制御に関わる可能性を見出した。