表題番号:2023C-206 日付:2024/02/07
研究課題認知行動療法の臨床効果と社会実装、および実践家養成に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 鈴木 伸一
研究成果概要

 認知行動療法は、精神疾患や心理的問題を抱える人への心理行動的支援技法として多くの臨床研究において有効性が示されてきた。しかし、一般臨床現場における有効性に関するエビデンスは依然として乏しく、社会実装を想定したプログラムの精緻化を行うととともに、その実装効果を検証することが急務である。本研究の目的は、認知行動療法の一般臨床現場における実践の現状を把握するとともに、社会実装に向けたログラムの精緻化とその効果を検討することであった。

 本年度は、認知行動療法の実践家養成に資するスーパービジョンの在り方について検討するとともに、精神医療のみならず、一般医療における認知行動療法の普及の現状および発展可能性について検討を行った。その結果、日本における認知行動療法の実践家養成は発展途上にあり、トレーニングガイドラインの整備やスーパービジョン体制の充実が急務であることが明らかになった。