表題番号:2023C-160 日付:2024/02/05
研究課題導電性ナノシートを用いた高性能キャパシタの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 大久保 將史
研究成果概要
本研究では、導電性ナノシートMXeneの合成および電荷貯蔵について詳細に検討した。特に、電荷貯蔵では電荷キャリアと相互作用する電極表面の化学状態が重要であることから、MXeneの末端基が電荷貯蔵反応に及ぼす影響について検討した。2011年にMXeneの合成が初めて報告されて以来、末端基組成はMXeneの物性の支配因子として着目されており、末端基組成を制御するエッチング方法が数多く報告されてきた。本研究においては、様々な合成手法を用いて末端基組成を制御し、その末端基組成が電気化学的特性に大きな影響を与えることを明らかにした。しかし、その起源については未解明であり、様々な先端計測手法ならびに理論計算を駆使することで,高性能なMXene電極を合理的に設計する指針が見出されると期待される。