表題番号:2023C-134
日付:2024/04/02
研究課題「よろづ」検出に向けたバイオセンサー開発プラットッフォーム
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 梅野 太輔 |
(連携研究者) | 千葉大学工学部 | 助教 | 河合繁子 |
(連携研究者) | 早稲田大学理工総研 | 次席研究員 | 関 貴洋 |
(連携研究者) | 早稲田大学先進理工学部 | 助教 | 木村友紀 |
- 研究成果概要
科学者は,次々に新しい生理活性物質を発見し続けており,工業化学・薬化学分野では,自然界には存在しない無数の化合物が生まれつづけている.究極に安全で健康な社会の実現には,これから出会う分子も含めて,あらゆる化学物質を,いつでも迅速に検出できる技術体系が必須であろう.また,温暖化が深刻化した今日,カーボンニュートラル/ネガティブな化成品・燃料の調達技術が必要である.「生物ものづくり」Design-Build-Test-Learnサイクルにおいては,標的分子生産量や宿主の代謝状態をハイスループットに読み出す(Test)技術が足かせとなっている.
そこで本研究では,あらゆる化学物質に対して,性能の高いバイオセンサーを数日で届けられる科学技術体系を目指した.我々が最近開発した,あらゆるタンパク質を「Ligand Addicted Folder」にする技術を用いることによって,(1)アロステリックデザイン不要のバイオセンサ構築のワークフローを確立し,(2)酵素を分子認識素子として流用することにより,センシング標的の拡張そして任意化を実現した.