表題番号:2023C-044 日付:2024/03/20
研究課題マムルーク朝の軍事奴隷制度と政治体制に関する批判的研究:アヤロニズム批判を超 えて
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 五十嵐 大介
研究成果概要
本研究課題につき、以下の研究を行った
1)軍事奴隷制度の実態の研究:特に寄進文書の受益者規定と管財人規定を分析し、軍人奴隷関係と彼らの間の血縁・姻戚関係のありかたについて分析した。
2)シカゴ大学図書館にて、マムルーク朝時代エジプトの寄進文書の調査を行い、複写した。
3)軍事奴隷制度と関係する、奴隷貿易や当時の「人種」に関する先行研究を読み進めた。
4)アメリカ・ブラウン大学で開催された第9回国際マムルーク学会(School of Mamluk Studies)に参加した。特に今回、本研究テーマと深く関わるパネルMamluks and Ethnicity in the Circassian Periodに参加し、パネルオーガナイザーのハンナ・バーカー氏をはじめパネラーたちと意見交換することができた。