表題番号:2022R-035 日付:2024/06/18
研究課題産官学民連携による子育て支援情報共有システムの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 扇原 淳
研究成果概要

子どもの日常の様子について,幼児期は,家庭と未就学児施設で情報共有がなされているが,小学生になると,下校後に保育が必要な場合,主に学童保育が利用される.幼児期と違い,家庭と学童保育に加え,日中過ごす小学校の3カ所で過ごすことになり,子どもの様子について,3者間でうまく情報共有できていない課題がある.本研究では,家庭・学校・学童保育の3者での情報共有に加え,ICTによる良質なデータの収集と,行政のよる子ども・子育て支援政策での情報利活用の可能性について検討した.

事業所等へのヒアリングの結果,施設内での有用情報の記録・情報化,記録された情報の有効活用,ステークホルダー間の情報共有システムが課題であることが明らかとなった.

今後は,高度化するセキュリティー技術への対応と合わせて,子どもの育ちを見守るためのステークホルダー間での情報共有内容・レベルの検討と関係者間および地域社会での合意形成の仕組みの解明が求められる.