表題番号:2022R-028 日付:2023/04/16
研究課題動物における非概日性リズム形成および光周応答の分子基盤
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 岡野 俊行
研究成果概要

生物には、周期が1月、あるいは1年といったような24時間よりはるかに長い時間変化を検出・測定する仕組みをもつ例が知られている。この仕組みの詳細は不明であるが、概日時計と光検出系を組合せて月齢や日長の変化を検出していると考えられる。そこで本研究では、実験室内で自然環境を再現しながら、魚類で多数化した概日時計遺伝子が長周期変動の検出に関している可能性を検証した。具体的には、光周性を示すメダカやゼブラフィッシュなどの魚類を対象とし、時計遺伝子の発現パターンを異なる光周期下で詳細に検討した結果、魚類の眼球には、異なる時刻を基準に季節応答する複数の時計が存在することが示唆された。