表題番号:2022R-026 日付:2023/04/04
研究課題細胞の運動・形態・組織形成の粒子-ファイバーモデル
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 高松 敦子
研究成果概要

 組織中の運動性細胞を記述するために、我々がこれまでに開発した粒子-ファイバーモデル(PFモデル)を、組織形成モデルに改変することを目指した。PFモデルは細胞骨格と接着斑だけを考慮した単純な力学モデルであるが、孤立した細胞の多様な形態・運動性を再現できる。一方、組織形成モデルとしては最も利用されているバーテックスモデルは、活発に動き回る細胞の記述が苦手であるが、モデルである。どちらのモデルも、細胞の頂点を粒子と見立て、その粒子の運動方程式を解く手法なので相性が良い。そこで本研究では、PFモデルをバーテックスモデル形式の方程式に改変した。本モデルの検証を行うために、MDCK細胞の創傷治癒観察系の確立にも着手した。