表題番号:2022R-012 日付:2023/04/07
研究課題短波帯の通信品質の安定化のための位相制御手法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 助手 吉井 一駿
研究成果概要
短波帯の電波は電離層による反射により長距離を伝搬することから多様な分野で活用されているが、伝搬中に電離層の影響を受けることから通信品質が安定しない。通信品質が安定すれば、長距離を低遅延かつ中継を要さずに通信できる短波通信のメリットを一層活用することができる。本研究では短波帯の通信品質を安定化させることを目的に、送信局で動的な位相制御を行うことで電離層フェージングを抑制する手法について提案した。提案手法では送信局はフィードバック情報を基に位相制御を行うため、必要な更新間隔などの具体的な要件を定める必要がある。電離層の変動をシミュレーションに組み込み、フィードバックの詳細について検討を行った。