表題番号:2022Q-007 日付:2023/02/28
研究課題CCUのための高温CO2吸収材の実用化に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 中垣 隆雄
研究成果概要
ハニカム成形体についてキャラクタリゼーションを実施し,細孔内の有効拡散係数を推算した.また熱重量分析により反応速度を測定した.
ハニカム型LSと流通型反応器を使用してCO2吸収試験を実施した.数値計算により温度場,流れ場,濃度場を予測し試験結果を模擬する非定常分布予測モデルを構築し,ハニカム充填反応器の性能を予測するための設計ツールを確立した.
設計ツールを使用し,フルスケール反応器について設計したところ,2塔切替式では反応の温度不感帯の影響が大きく,CO2回収率が低いことがわかった.一方,3塔切替式では反応器が大型化するものの,CO2回収率が向上し,高炉排ガス中のCO2のうち約40%を削減可能であることがわかった.