表題番号:2022Q-001
日付:2024/11/13
研究課題日本のアニメーションおよび「アニメ」に関する理論的言説についての歴史的研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 准教授 | 石岡 良治 |
- 研究成果概要
- 「アニメ」についての理論的了解についての近年の言説として、Thomas Lamarre"Anime Ecology"で扱われているメディア理論の系譜を調査し、同書を手がかりにしつつ発展的な諸問題を検討した。1997年の通称「ポケモンショック」、すなわちビデオゲームのアニメ化作品がもたらした社会的反響をたどった結果、前世紀の日本で展開されていた「ニューメディア」の議論およびビデオゲームとアニメのつながりについての批評言説の重要性が浮かび上がってきた。また、思弁的実在論、ニューマテリアリズム、そして情動をめぐる批評的哲学的理論をアニメなどのメディア作品と結びつける理路についての重要性が明らかになった。