表題番号:2022E-022
日付:2023/04/06
研究課題心筋細胞の構成的集団形成によって顕在化する協同性の創発機構の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 助手 | 坂本 一史 |
- 研究成果概要
本研究課題では、細胞が集団化することによって獲得される協同性が、集団の制御空間によってどのように異なるのかを明らかにするため、心筋細胞をモデルとして構成細胞の空間配置を制御したネットワーク同士の振る舞いの比較を行った。具体的には、ヒトES細胞由来の心筋細胞を用いて大きさと形状の異なる2次元心筋シートをチップ上に作成し、抗不整脈薬を投与した際のそれぞれの集団の細胞外電位を計測した結果から、拍動周期と細胞外電位持続時間の解析を行なった。結果は、見かけ上の細胞の空間配置によって集団の薬剤応答性が異なることを示しており、細胞ネットワークの形状制御によって構成細胞の性質が支配される可能性を示唆した。