表題番号:2022C-656 日付:2023/04/13
研究課題台頭国の不満の原因に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 植木 千可子
(連携研究者) アジア太平洋研究科 教授 植木千可子
研究成果概要

国際関係においてパワートランジションが覇権戦争に繋がるかどうかは重要な問いで、台頭国の不満が重要な要因だと指摘されている。しかし、不満が何によって生起するのかについては定説がない。本研究は、台頭国が既存の国際秩序に対して抱く不満(dissatisfaction)の源泉を明らかにする研究の基礎となる理論的枠組みを特定することを目指した。これまで、台頭国の不満については、パワーを主たる要因とする研究や、国際システムからの説明、名誉(prestige)やイデオロギー、文化の影響が指摘されている。不満形成に影響がある要因として、現状維持国との相互作用や、ナショナリズムがあることが明らかになった。