表題番号:2022C-652 日付:2023/04/10
研究課題クロスカントリースキー競技のスケーティング滑走動作が引き起こす下腿前部の即発性筋痛の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 准教授 藤田 善也
研究成果概要

本研究の目的は、クロスカントリー滑走運動中に生じる下腿前部の張りについて明らかにすることであった。

 被験者には、任意の速度下でのGear3での滑走運動を行わせた。被験者の右脚の前脛骨筋に乾式筋電センサを貼付した。被験者の滑走運動はビデオカメラを用いて撮影した。滑走中の1サイクルの筋電図データを抽出したうえで、RMS処理をして各局面の平均振幅を求めた。

 その結果、片方のスキーに乗り滑走を行うグライド局面において、高い筋活動が観察され、グライド局面のスキー板を滑走させる運動による前脛骨筋の活動が示された。また、グライド局面での前脛骨筋の活動が繰り返されることによって、下腿前部に張りが出る可能性が示唆された。