表題番号:2022C-649
日付:2023/09/17
研究課題福祉施設の多機能化により様々な人が参画するマルチパブリックな場
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 助手 | 堀越 まい |
(連携研究者) | 早稲田大学人間科学学術院 | 教授 | 佐藤将之 |
(連携研究者) | 早稲田大学人間科学学術院 | 教授 | 小島隆矢 |
- 研究成果概要
多様な人々の支え合いを実現するための環境と行動について明らかにすることを目的に、以下A~Dの4つの調査研究について調査・研究を行い、それぞれ成果をまとめている。
A)高齢者福祉施設を地域に開くことで様々な人々の居合わせが生まれる場の設え方の傾向
B)認可保育所のエントランス部を地域交流スペースとした場のケーススタディ
C)学童保育所を地域に開くことで様々な人々の居合わせが生まれる場のケーススタディ
D)こどもの参画を通じ公園を子育て支援等福祉事業とのゆるやかな連携の場をして活用する場のケーススタディ
A~Cは既存福祉施設のあり方の変容について、高齢者・子ども施設を対象に調査研究を行い、Aは論文投稿中である。また、B・Cは学会発表を行った。
Dは地域拠点としての公園を福祉的に活用することで様々な人々が参画する場について調査研究を行い、学会発表を行った。
主に調査研究を行った調査研究Aの概要を以下に示す。
周辺住民が日常的に利用可能な取り組みを提供している高齢者福祉施設を対象に、福祉サービス利用者と周辺住民との居合わせや参画の視点から地域に開かれた場を設けた高齢者福祉施設における環境設定を明らかにすることを目的として、データベース検索等を用いた39施設の事例収集・電話調査及び15施設でのインタビュー調査を実施した。周辺住民へ日常的に設けられた付加機能・設置空間の特性を把握し、居合わせや参画のエピソードを収集し、居合わせや参画に影響をもたらす取り組みの傾向やその傾向を決定する要因を分析した。敷地面積が500㎡未満の小規模施設では日常的にアウトリーチの取り組みがされていた。居合わせや参画に介在する取り組みの性質は、発生場所の性質に大きく影響を受けていた。