表題番号:2022C-636 日付:2023/04/06
研究課題ダイヤモンド量子構造内正孔のRashbaスピン–軌道相互作用によるスピン変調
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助教 東条 樹
(連携研究者) 理工学術院 先進理工学部 教授 武田 京三郎
研究成果概要
本研究課題では、ダイヤモンド二次元量子井戸における三種正孔に注目し、Rashbaスピン-軌道相互作用(SOI)により発現するスピン構造および位相幾何構造を理論的に解析した。ダイヤモンドにおいては価電子帯の低エネルギー領域においてSOIと二次元量子化の作用が競合することで、Γ点近傍に擬縮退点が複数出現し、これらの点に由来した特徴的な有効磁場とスピンテクスチャ、およびπで量子化されたBerry位相が出現することが見出された。さらに我々はスピン流に注目し、このエネルギー依存性に多段plateau構造および窪み構造を見出した。本研究に関連し、査読付き論文を4報執筆し、国際会議にて6件の発表を行った。