表題番号:2022C-612 日付:2023/04/06
研究課題効率性,信頼性,秘匿性を考慮した分散符号化計算方式の理論基盤構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 松嶋 敏泰
研究成果概要
複数の計算機を用いることで,計算データの誤り及び消失を訂正可能であるという計算における信頼性を有しつつ,高効率な計算を行うデータ処理方式の一つである「分散符号化計算方式」,及び,ユーザが計算したい対象が何かを各計算機に秘匿したまま計算を可能とする機能も備えた「分散秘匿符号化計算方式」の構成法を研究し,次の成果を得たので,10月の国際会議にて公開した.
(1)有限体上の巨大な行列A,Bの積行列ABの計算における,誤り,消失訂正と計算時間を考慮した分散符号化計算方式の提案.
(2)上記に加え,行列Aの値を計算機に秘匿する機能も有する分散秘匿符号化計算方式の提案.
さらに,両方式の性能評価も行い,その有効性を確認した.