表題番号:2022C-597 日付:2023/04/03
研究課題Big Fiveにおける勤勉性の下位概念の整理ならびに社会的アウトカムとの関連の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 助手 吉野 伸哉
研究成果概要
本研究の目的は勤勉性の概念構造の整理をおこなうことである。現段階では,包括的な行動リストの作成のため,質問紙調査を実施した。大学生216名に対し,勤勉性の意味を説明した後,勤勉性が高い人たちがおこなう頻度が多い行動,低い人たちがおこなう頻度が多い行動をそれぞれ3つ挙げてもらった。その結果,勤勉性が高い人たちの典型的な行動として「計画的に物事を行う」など,低い人たちの典型的な行動として「課題をぎりぎりまでやらない」などが挙げられた。今後は,これらのリストを集約する作業をおこなう。また,より深く勤勉性を理解するため,勤勉性を含むパーソナリティモデルであるHEXACOを測定する尺度の翻訳も実施している。