表題番号:2022C-570 日付:2023/03/30
研究課題赤外線あるいは触覚で鑑賞可能な温度分布による美術作品の研究と製作
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 藤田 智弘
研究成果概要

本プロジェクトでは科学と現代美術との境界領域を開拓する新しい試みとして、基礎科学に立脚した視点から作品コンセプトを構築し、実際の美術作品の制作まで行い、その成果を自然科学・人文科学の両面から考察する。地球上の多くの生物は太陽から発される光に適用進化した結果、可視光線を用いた視覚を備えているが、太陽より大きな恒星の周囲に住む生命は赤外線に対する感覚を進化させると想定される。このような観点から赤外線で視える美術として、温度分布による「絵画」を研究製作している。特に本特定課題の予算を用いて、電流を熱流に変換する半導体素子であるペルチェ素子や、鑑賞する際に触る対象となる漆塗りの長板を購入した。