表題番号:2022C-561
日付:2023/03/31
研究課題會津八一コレクションにおける仏教美術作品の調査研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 會津八一記念博物館 | 助手 | 行方 敬太郎 |
- 研究成果概要
早稲田大学會津八一記念博物館の収蔵品の中核をなす會津八一の蒐集品(會津八一コレクション)には仏教美術に関する作品資料約250件が含まれているが、明器や瓦塼など他の資料と比べ、その調査研究は十分になされていない。本研究ではこれを進めるべく日本の仏教彫刻を中心に資料の基本情報および状態を確認し、その上で宝永三年の墨書銘が像内に記される木造如来坐像を取り上げ、これを造立した仏師大部について考察を行なった。大部は快慶末流を自称し、また阿弥号を有することが注目される。同様の特徴は宿院仏師や下御門仏師に指摘されており、大部がこの系統に連なる仏師である可能性が考えられる。