表題番号:2022C-526
日付:2023/04/07
研究課題ラクロス選手の練習中における運動強度の把握
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 講師 | 秋山 圭 |
- 研究成果概要
- 本研究では本邦ラクロストップ選手の練習強度を把握するために練習メニューの違いによる運動強度の違いに関する検討を行った.対象者は男子ラクロス日本代表に選ばれた20人のラクロス選手を対象として実験を行った.データは20試合の練習に関して,心拍計・加速度計が同期されているGPS装置を各選手の胸部に装着して取得した. 分析項目は心拍数,各練習時間,最高速度,スピード区間毎の走行距離(歩行(0–7.19 km/h), ジョギング(7.2–14.39 km/h), ランニング(14.4–21.59 km/h), スプリント(≧21.6 km/h)),加速度のゾーン毎の発揮回数(低強度 (0–1.99 m/s2)の加速度と減速度の回数, 中強度 (2.0–3.99 m/s2) の加速度と減速度の回数, 高強度 (≧4.0 m/s2) の加速度と減速度の回数)とした.結果はパス練習に比べてスキル練習やウォーミングアップで全てのゾーン毎の加速度・減速度の回数が有意に多かった.また,各メニューの開始時やメニュー中にコーチが選手へ意図的に強度を上げるように指示したメニューはコーチが何も指示しなかった同じ内容のメニューと比べてランニングの距離,高強度の加速度の発揮回数が有意に多くなった.以上より,練習メニューによって必要なコンディショニングは異なり,コーチの教示によって増加することが明らかとなった.