表題番号:2022C-522
日付:2023/04/09
研究課題新規長寿関連因子テトラネクチンは筋骨格系の老化を予測するバイオマーカーとなるか?
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 准教授 | 谷澤 薫平 |
- 研究成果概要
- 本研究は、新規長寿関連因子テトラネクチンを筋骨格系の老化を予測するバイオマーカーとして確立するためのエビデンスを蓄積するため、血清テトラネクチン濃度と骨格筋量および筋力との関連を明らかにすることを目的として行った。154名の中高齢男女を対象として血清テトラネクチン濃度を測定し、骨格筋指数、握力および脚伸展パワーとの相関を分析した。その結果、血清テトラネクチン濃度と骨格筋指数および握力との間に有意な負の相関が認められたが、年齢と性別を共変量として調整すると、関連は有意ではなくなった。以上の結果より、血清テトラネクチン濃度は骨格筋量や筋力とは関連せず、筋骨格系の老化を予測する有用なバイオマーカーではない可能性が示唆された。