表題番号:2022C-517 日付:2023/04/05
研究課題がん経験者の生きがいや価値観に着目したプログラムの効果検討―ランダム化比較試験―
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 畑 琴音
(連携研究者) 早稲田大学 教授 鈴木伸一
研究成果概要
特定課題研究として行った「がん経験者の生きがいや価値観に着目したプログラムの効果検討―ランダム化比較試験―」の研究活動として、前期(~9月)はランダム化比較試験(以下本RCT)に向けた資材準備やリクルート、関連論文の執筆・研究発表などを行いました。まず、本RCTの効果メカニズムを検討するために必要な尺度である「がんの再発や病状悪化に関する不安・心配の対処努力尺度」の開発に関する研究を学術誌に投稿し、出版されました。さらに、がんを含む身体疾患患者の心理的支援のニーズ調査のデータをもとに、The European Association for Behavioural and Cognitive Therapies (52nd EABCT Congress)にて発表を行いました。後期(10月~)は、主にRCTに使用するプログラムの構成、資材準備を行い、対象者リクルートのための関連機関との会議などを実施しました。また、本RCTの重要な構成要素である「価値」が、がん経験者の活動抑制とどのような関係があるのかについて、横断調査のデータを解析し、日本サイコオンコロジー学会においてポスター発表を行いました。そして、3月にはイギリスに研究出張を行い、本RCT実施に関する研究相談をKing’s Collegeにて実施しました。