表題番号:2022C-512 日付:2023/01/27
研究課題移民第二世代研究者によるオートエスノグラフィーの試み
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 樋口 直人
研究成果概要

 日本におけるニューカマー外国人流入から30年以上が経過し、「外国人の子ども」が成人に達するようになった。そうした彼ら彼女らによる移民研究の方法として、オートエスノグラフィーに着目した。これは、白人男性ヘテロセクシュアル中上層クリスチャン健常者というマジョリティ属性を持つ者の通念を越えることを企図しており、移民二世が自らの洞察を通じて移民研究に有益な知見をもたらすことを目的している。そこで、「オートエスノグラフィーから見る移民の物語:日本を生きる10人の語り」というシンポジウムを開催し、225名の参加を得た。そこでは10人の研究者が従来の研究に対する違和感を言語化し、自らの移民経験を分析した。