表題番号:2022C-463
日付:2023/04/06
研究課題 機械学習を活用したレドックスフロー電池の活物質開発と溶解度の化学
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 講師 | 岡澤 厚 |
(連携研究者) | 先進理工学部 | 学部4年生 | 角地 貴行 |
(連携研究者) | 理工学術院先進理工学部 | 教授 | 大久保 將史 |
- 研究成果概要
- 再生可能エネルギーを大規模電力網の中で活用するための蓄電システムとしてレドックスフロー電池が注目されている。しかし、実用化されているバナジウム系は硫酸溶液やレアメタル使用のため普及が進んでおらず、改良の余地が多く残されている。そこで本研究では、資源豊富な鉄系金属錯体を正極液活物質として利用し、包括的な電池性能(エネルギー密度・サイクル特性、クーロン効率など)の向上に対する分子設計指針を得ることを目的とした。特に電極液の高エネルギー密度化は重要であるが、本研究では(1)正極液の分子非対称性化、(2)配位子上への置換基導入の両方法によって、無置換体鉄錯体と比べてそれぞれ約3倍程度も溶解度を向上させることに成功し、重要な分子設計指針を示すことができた。