表題番号:2022C-437 日付:2023/02/14
研究課題電気化学的部分酸化による電力併産型カーボンリサイクル基幹物質転換に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 中垣 隆雄
研究成果概要
Electrochemical Partial Oxidation (EPOx)はメタンからSyngasへの変換にてSOFCを酸化物イオンだけを透過させる膜分離機能として利用し,2H2+COの標準エクセルギーとの差分を電力として取り出せる独自の電気化学的な部分酸化の手法である.本研究では,Syngasを発電しながら一段で得るコプロダクションを具現化すべく,実装を見据えた触媒や触媒のSOFCセルへの積層方法を検討した.触媒としてCO選択率・耐熱性・触媒コストからNi系触媒に決定し,5つの触媒候補を選定した.積層方法はスピンコーティング法に決定し, 10 μm以下で薄膜を積層可能となった.流通試験にてアルカリポリオール法によるNi/Al2O3触媒はCO選択率59.2%を示した.全ての触媒候補でNi粒子の微細化の不足が原因と考えられる炭素析出が確認された