表題番号:2022C-432 日付:2023/04/07
研究課題電離層フェージング抑制のための電力制御手法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 助手 吉井 一駿
研究成果概要
短波通信は電離層反射により広域に伝搬するため国際通信などの長距離通信に広く用いられている。電離層は長距離間の短波帯の通信を可能とする一方で、受信レベルが一時的に落ち込む電離層フェージングの原因ともなる。電離層フェージングの抑制にはいくつかの手法が考えられるが、本研究では送信局側での電力制御によるフェージングの低減に焦点を当て、電力制御アルゴリズムの開発やフィードバック情報の更新頻度の検討を含め多角的な研究開発を行った。提案手法の実現のためにはフェージングの発生間隔や深さを推定する必要がある。実際の短波通信の電力レベルを観測してデータを蓄積し、統計的な解析と提案手法への適用の検討を行った。