表題番号:2022C-407 日付:2023/03/29
研究課題投資ファンドとと雇用のリストラクチャリング
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 久保 克行
研究成果概要
この研究の目的は、コーポレートガバナンスが企業の雇用条件に与える影響を分析することである。具体的には、所有構造の変化、特に投資ファンドによる投資が雇用にあたえる影響に注目する。一般に、投資ファンドは、株主価値最大化を実現するために雇用を削減し、賃金等の労働条件は悪化するのではないか、という考え方がある。一方で、投資ファンドによる投資は業績向上や成長につながる可能性もある。企業の成長は雇用を生み出す方向に働くであろう。また、設備投資やIT投資により生産性が向上するのであれば賃金も上昇する可能性がある。本研究の結果の一部は坪野航大との共著The Effect of Investment Funds on Employment and WagesRIETI Discussion Paper Series 22-E-044として発表されている。