表題番号:2022C-367 日付:2023/03/23
研究課題胡家草場漢簡「律令」簡の基礎的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 柿沼 陽平
研究成果概要
最近出土した胡家草場漢簡は、中国古代、とりわけ前漢前期の律令や占術に関する史料として、大いに注目されるものである。その全貌はいまだに公開されていない。しかし部分的に情報公開がすすめられており、とくに「律令」の部分は数十枚の簡牘が公開されている。本研究ではその基礎的検討をおこなった。幸いにして、胡家草場漢簡「律令」簡の少しまえの史料として、戦国秦の睡虎地秦簡、統一秦の岳麓書院蔵秦簡、前漢初期の張家山漢簡があり、それらとの比較によって、胡家草場漢簡「律令」簡の内容を時代の流れのなかに位置づけることができた。